住まいるコラム

2021-01-09
心地よい家 新快適空間

五つの屋根を重ね リズミカルな外観

木の曲がりを生かした梁が美しいLDK

軒を支える垂木や桁

外観

 「周囲の景観に溶け込み、落ち着いた雰囲気の家にしたい」。50代のUさん夫婦は2019年4月、広島市西区に木造平屋を完成させた。曽祖父の代に建てた築約70年の家を建て替えた。

 設計を担当したのは建築家の古家智之さん(南区)。住み継いできた思い出を大切にしようと、旧家の建具を部分的に使いながら、和の伝統を生かした住まいをプランニングした。

 特徴の一つは、棟の高さを変え、五つの屋根を重ねた点。外観にリズミカルな印象を与えるだけでなく、内部空間に高低差を生み、変化に富んだ居心地を味わえる。深い軒を支える垂木(たるき)や桁(けた)など、日本家屋ならではの細かい造りにもこだわった。

 約17畳のLDKは、漆喰(しっくい)の壁で包まれ、天井にはマツの梁(はり)が伸びる。見晴らしの良い南西側には大窓を設け、約5畳のデッキに段差なくつながる。Uさんは「明るい光にあふれ、伸び伸びした気分で暮らせます」と話す。

ダイニングとつながるデッキ

古い建具を生かし和モダンな空間に